看護師が転職する際の注意点としてまず挙げられるのが、なぜ転職する必要があるのかという点だ。
看護師免許は国家資格であり、取得するには看護学校に通って座学や実習を繰り返す必要がある。
もちろん、病院から医療関係という資格を活かせる転職であれば、特に悲観すべきではない。看護師としての仕事を経験する中で、人手の足りない分野を知ったり何をしなければならないかを知って新たな夢が湧いてくることがある。
問題は、工場や接客など資格が全く活かせない業種に転職する場合だ。
これが絶対に悪だとは言えないが、面接官は熱心に志望動機を聞いてくるだろう。人生は何に興味を持って何に心を動かされるか分からないものなので、臆することなく転職しようとした理由を答えれば良い。
ただ、人間関係に嫌気が差したり仕事が嫌になったなど、いわゆるネガティブな理由を話してしまうと、同業種であれ異業種であれ転職は成功しないだろう。採用する側になって考えてみると分かるが、後ろ向きな発言ばかりする人間は魅力的ではない。
異業種に転職するにしても、看護師として培ったものは何か、そして採用されたらどのように実力を発揮できるのか考える必要がある。
看護師は専門的なことを除ければ常に患者と接するので、接客スキルが上がったりコミュニケーション能力も高くなる。このような部分をアピールすれば、面接官から好印象を勝ち取れる可能性が高い。
このように看護師としての経験がマイナスにならないように注意すれば、転職成功は夢ではない。